この一事のために

管理人

◆イエスさまの誕生を星で確認した博士たちは、命がけで砂漠を越えてやってきました。
彼らが、ここにたどりつくまでには、長い人生があったことでしょう。その長い人生
のすべてが、この一点にかかっていました。それは、幼子イエス・キリストを拝み、
宝物を捧げることでした。はるばるやってきた博士たちは、「この一事」をなし終え
ると、もうなすべきすべてのことをなし終えた人物として、自分の国へ帰っていった
のです。

◆「ただこの一事」ができた。救い主イエスを拝むことができ、この方に自分たちの最
上のものを捧げることができた。それでもう十分だという人生。これこそクリスマス
にふさわしい私たちの生き方ではないでしょうか。

◆私たちもクリスマスの礼拝の後、祝会がありますが、その後それぞれ帰っていきます。
自分の家、自分の職場、それぞれ日常生活に帰っていきます。そこは、責任や課題の
ある場所、重荷や、時にはトラブルがあり、ストレスのある場所です。すべての人々
が自分のもとの場所に戻っていった後、すべてはもとのもくあみに戻るのでしょうか。

◆いや、決してそうではありません。救い主イエスは「わたしは世の終わりまで、いつ
もあなたと共にいる」と語られます。そのことによって、新しくされた者として戻っ
ていくのです。ですからクリスマスは主イエスの誕生日ですが、同時に新しい私たち
の誕生の日でもあるのです。この方と共に生きる人生が始まったのです。そのことを
共に心から喜び感謝したいと思います。

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