久里寿満寿と書いてクリスマス

管理人

◆日本にキリスト教が伝わったころは、クリスマスのことを「耶蘇(ヤソ)生日」「耶蘇
誕生祭」、また当て字を使って「基督万寿(クリスマス)」「久里寿満寿(クリスマス)」
などと言っていました。当て字でしか書きようがなかったのですが、後にミッション
スクールなどでクリスマスとカタカナで書くようになりました。中国ではイエスのこ
とを耶蘇、そしてキリストを基督(キトクと読んだ人がいました。注意!)と書きました。
それが中国から伝わり、日本でもそのまま用いたのです。

◆ところで、日本で最初にクリスマスが祝われたのは、1566年のことでした。三好義継
と松永久秀とが堺で対陣していたとき、両軍のキリシタンの武士が、町の大広間を借
りて、クリスマスを祝うように話し合いました。

◆当日、約70名のキリシタンの武士が両軍から集まり、礼装してミサにあずかり、その
後料理を持参させて、互いにもてなし合い、神について語り合い、歌を歌ってその日
を過ごしたと伝えられています。これこそ、日本版「戦場のメリークリスマス」です。

◆明治になってからは、明治9年12月24日、銀座の原女学校で行われたものが最も古い
ものと伝えられ、かみしも姿でチョンマゲのカツラをかぶったサムライ姿のサンタク
ロースが登場したとのことです。

過去の記事