苦しい道の方を選びたまえ

管理人

◆浅野順一先生は、浅野セメントの御尊司の地位を放棄して伝道者になりました。先生
は大変有名な旧約聖書学者でもあり、青山学院大学で聖書を教えておられました。又、
渋谷の御竹町教会という大きな教会の牧師をしておられましたが、ある時、突然おや
めになられました。

◆その時、心境を私たち学生に聞かせてくれました。「私は今、何の心配もない。この
教会にこのままいつづけると、私の魂がダメになることに気付かされた。私はこの教
会をやめることにします。」

◆いったいどこの教会の牧師になられたかというと、誰も就任しない、大変難しい心身
障害者の方々が集まっている特種な教会の牧師になられました。先生の持っている学
識や学問は、その方々に仕えられたとは思いません。しかし、先生の愛情はくまなく
伝えられていったと思います。

◆さらに、先生は次のように語られました。「将来、道を選ばなければならない時、楽
な道と苦しい道とがあったら、苦しい道を選びたまえ。それはきっと神のみこころで
あって、祝福されるだろう」と。この教えは、私の献身してからの歩みに大きな影響
を与えています。

◆パウロが、お別れ説教で、「御霊に迫られてエルサレムに行く」(使徒20:22)と語っ
ていますが、エルサレムに行くことがいかに恐ろしいことか、よく知っていました。
それで「御霊に迫られ(縛られ、捕えられ)て私は行く」と言ったのです。

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