ペンテコステとは(2)

Shin1

◆ペンテコステは、どのように起きたのでしょうか。この点が第二に注意を向けたい点です。「一同は聖霊に満たされ、"霊"が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話し出した」(使徒2:2〜4)。世界伝道が始まったのです。

◆ペンテコステで「聖霊の注ぎ」があって、弟子たちの公の活動、世界伝道が始まりました。しかし、それは「突然(2:2)」と言われ、「天から(2:2)」と言われます。「突然」も「天から」も「神からの働き」を意味しています。また、「激しい風(2:2)」が吹いて来るような音」あるいは「炎のような舌(2:3)」と言われます。「激しい風」と「炎」は、聖書では「神の臨在」のしるしです。

◆列王記上19章の預言者エリヤの話しで、エリヤがイゼベルに追われ、絶望的状態で「神の山ホレブ」にたどりつき洞穴で夜を過ごしました。そこで「非常に激しい風」が起こり、「山を裂き、岩を砕いた」。そして風の後「地震」があり、「火が起こった」とあります。その「激しい風」と「火」は神の臨在のしるしでした。しかし、その中にはおられず、その後「静かにささやく声が聞こえ」、その御言葉の中には神はおられたと言われています。

◆ペンテコステの激しい風と火のような霊の注ぎ、そしてその後に語られる言葉、それが示す「聖霊降臨」は「神の働き」であり、神ご自身の臨在を示しています。神ご自身が臨在してくださるところで人間は慰められ、生き返らされ、伝道の証言を始めます。聖霊を受けることで生ける神が共にいますと知らされ、人間は支えられ、生き返らされ、教会が誕生し、伝道を開始するのです。

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