隣 り 人 を 愛 せ よ

Shin1

◆信仰の継承としての家族伝道は牧師にとっても、とっても難しいことのようです。牧師の子どもが教会員になりクリスチャン・ホームを形成していたら日本の信徒数はとっくに1%を越えていたはずと言われるほどです。"隣り人を愛せよ"との御言葉に生きることの難しさを思わされます。

◆「"隣り人を愛せよ"の御言葉、こんなにつらいこととは...。最初は愛せないからつらいのだと思った。愛が足りないからだと思った。でも、ちがった。愛しているからつらいのだ。」「愛という名の苦しみ。夫婦、親子、いちばん愛しい人がいちばん苦しい人になる。愛しているからこそ苦しいのです。」(『主の憐れみに生かされて』谷口鈴子著より)

◆谷口鈴子姉は、関西在住の信徒の方。その著書で3人の子どもの出産時のトラブル、幼児期の難病、そしていやし、阪神大震災時の神様からの不思議な働きかけによる家族全員が守られる体験、ご主人の長い看病、そしてご主人の亡くなった日に、多額の借金の明細を持って来た人(今もその返済のために働いておられる)等々、どんな時も主は共におられる信仰に生きるさわやかな文章で綴られている。

◆谷口鈴子姉は、"隣り人を愛せよ"の御言葉と正面から向き合いつつ、その難しさ、つらさを通して、「私たちの愛は不完全。けれどもそれでいいのだ。涙を流し苦しみながら愛していくとき、主の愛の完全さに出会う」と語っておられた。

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