聖霊降臨 〜宣教する教会の誕生(3)〜

Shin1

◆弟子たちは万全の態勢、万全の準備が整ってから、宣教の働きを始めたのではなく、聖霊によって宣教の働きに無理矢理引き出された(強いられた恵み)のであり、その結果弟子たちは宣教の現場で苦闘し、悩み、祈ることを通して訓練され、鍛えられ、成長していったのです。

◆ペンテコステ(聖霊降臨)という華々しい出来事の後も、しばしば弟子たちの間に問題が起こり、失敗や挫折が繰り返し起こったことを、使徒言行録は伝えています。

◆その意味では、聖霊降臨は弟子たちや初期教会にハッピーエンドをもたらしたわけではありません。けれども、この時以降、聖霊はどんな時でも弟子たちと共にあり、宣教が展開されていく中でつねに弟子たちや初期教会を導き、様々な困難と葛藤を通して彼らを成長させて、多くの人々を救い導き、福音はパレスチナから、当時の「世界の中心」ローマにまで達したのです。

◆使徒言行録(使徒行伝)のことを、「聖霊言行録」(聖霊行伝)とも言われるように、「使徒」ではなく「聖霊」こそ、宣教の真の主役なのです。

◆2000年前に弟子たちや初期教会を導いた聖霊が、同じように現代の私たちをも導いてくださいます。このことを信じて、私たちもまた大胆に私たちの時代における神の宣教のわざに参加し、私たちの使徒言行録29章を書き続けていこうではありませんか。

過去の記事