「 心の狭い者も用いられる〜ヨハネの場合〜(2) 」

Shin1

◆ヨハネは他人を受け入れる訓練ができていない偏った人物でした。しかし、イエス様に出会った後、彼は変えられました。彼は、「雷の子」から、多くの人を受け入れる「愛の人」となりました。

◆神の愛を深く体験したヨハネは、ヨハネ第一の手紙で、大いなる愛を告白しています。そして、その大いなる愛を施すことができました。私たちも主の愛をたくさん受けるなら、愛する力が臨むのです。

◆ヨハネはイエス様の愛を最も多く受けたために恐れにも近づくことができました。ゲッセマネの園で兵士たちがイエス様を捕まえようとやって来たとき、弟子たちはみんな逃げてしまいました。けれどもその中で、一番最後まで残っていたのがヨハネでした。イエス様の十字架の横に立っていた弟子はヨハネでした。悪意と批判が降りかかったときでも、ヨハネは逃げずにイエス様の一番そばにいたのです。こうしてヨハネは、イエス様の最後のみことばを聞くことができました。

◆マタイの福音書、マルコの福音書に出てこないイエス様のみことばが、ヨハネの福音書に記録されている理由です。「渇く」(19:28)「成し遂げられた」(19:30)は、ヨハネだけが聞いたイエス様のみことばでした。

◆彼がイエス様のすぐ横で、最後の瞬間までその場にいることができたのは、全き愛のゆえです。ヨハネは後に、告白しています。
「愛には恐れがない。完全な愛は恐れを締め出します。」
                       (I.ヨハネ4:18)

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