『 最も卑しい者も用いられる 』 〜マタイ(1)〜 2/12

Shin1

◆マタイの職業は取税人でした。当時、「取税人と罪人のようなやつら!」と呼ばれるほど、取税人は、罪人扱いされており、ローマの手先と言われていました。重い税金を悪どいやり方で多額に取り立て、財産を蓄える取税人がとても多かったので、ユダヤ人にとって取税人は嫌われていたのです。

◆イエス様は、どんな人でも弟子になることができることを証明するために、取税人マタイを弟子とされました。イエス様が救えない人など一人もいません。どんな罪人でも、どん底の人生でも、神のしもべとなれることを、イエス様は口先だけでなく、証明されたのです。

◆マタイは自分のような者が救われたことに、感動して、自分の家に仲間(取税人)を招いて祝宴を開き、彼らにイエス様を紹介したのです。神の恵みに感激しているならば、伝道の霊が働きます。自分が信じているだけでは満足できなくて、友だちをイエス様に出会わせようとするのです。イエス様に出会ったアンデレがペトロを連れてきたように、フィリポがナタナエルにイエス様を紹介したように、マタイもイエス様に出会った後、取税人の仲間たちをイエス様に紹介したのです。

◆悪魔は、イエス様を神殿の頂きに立たせて、そこから飛び降りるようにと誘惑しました。悪魔はイエス様を高いところに立たせたのです。しかし、イエス様は、そこから低いところへ下っていきました。そして、取税人マタイのような低い者を選ばれたのです。

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