〜オリーブの香り〜 No.7 『フェルメールからのメッセージ』

ゆっこ

ムコ殿がヨハネス・フェルメールに出会ったのは、イギリス留学中、一人で美術館に行った時だそうです。もう20年前のことだろう。
今年ムコ殿が初出版した本『ヒュウムの一般的観点』の表紙にフェルメールの「デルフトの眺望」を飾りました。

おりしも今年日本はフェルメール展でにぎわっていますが、ムコ殿の信仰の目を通してフェルメールの絵「地理学者」を熱く解説してくれました。

『フェルメールは生涯に30数枚の作品しか残していません。
その中で男性をモデルにした絵は「地理学者」「天文学者」の二枚です。
私はこの二枚の絵のモデルがイエスキリストに重ね合わせられていると感じました、日本の研究者はフェルメールを紹介する際に常套句のように、フェルメールは宗教画を描かなかったとか、宗教性がないと言うように紹介するが、しかしキリスト者にはこの絵が彼の非常にプロテスタント的なイエスキリストに対する信仰の表現であることが、あまりにも明確に伝わってきます。
「地理学者」はまさにイエスキリストの肖像画に他なりません。
こうした観点からフェルメールの作品を見てみると そのすべてが神の栄光をたたえ、神への信頼に生きる信仰の励ましを伝えるモチーフに貫かれていることを、はっきりと知ることができます(NY)』

ムコ殿の解説を聞いて、絵の見方を教えてもらい、またフェルメールの絵に込めた信仰の
メッセージが私の心に深く残りました。
それはまるで牧師の語るメッセージを聞いているようでした。

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