『 モーセの足跡から 〜召し〜 』 7/15

Shin1

◆私たちは神に対して、3つの否定的な反応をしてしまうことがあります。1つ目は、先走ってしまう「つたなさ」、2つ目は失敗した時に逃げてしまう「逃避」、3つ目は呼ばれた時に抵抗する「反抗」です。

◆この3つの反応は、モーセの態度にも見ることができます。モーセは「失敗から来る傷」のために、40年という長い期間、荒野で苦しみました。そのような彼に、神は初めてこのような命令を与えられました。
 「今、行きなさい。わたしはあなたをファラオのもとに遣わす。
  わが民イスラエルの人々をエジプトから連れ出すのだ。」(出エジプト3:10)

◆しかし、モーセはこの神の命令に抵抗し、拒絶しています。モーセの魂は萎縮していたのです。萎縮した魂は、拒絶という反応をします。そして、モーセは神の道具として用いられるということが理解できず、次のように問い返しています。
 「わたしは何者でしょう。どうして、ファラオのもとに行き、しかも 
  イスラエルの人々をエジプトから導き出さねばならないのですか。」       (出エジプト3:11)

◆モーセは神の命令よりも、自分の能力のなさに目を留めてしまっています。神は、私たちがどんなに弱い者なのか、十分にご存知なのです。それなのにそんな私たちを召されるということは、召しと同時に力を与えて下さるという約束が含まれているのです。悪魔は私たちの弱さや限界を見て、意欲を失わせようとしますが、神は私たちの可能性を見ておられるのです。自分が神の道具であることを認識して、神に自分を差し出しましょう。神に従順に従う時、自分を通して神が多くの御業を成し遂げてくださいます。

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