〜遠野の風だより〜 No.9

Shin1

今週は西南大学の神学部の神学生と人文コースの学生が総勢15名で来ています。
一日お茶会の後はまごころネットで農園の整備、住宅地の泥出し、
保育園の開墾など暑い中汗だくになりながら、連日の奉仕に励んでおられます。
学生は10代から50代まで幅が広く、クリスチャン、ノンクリスチャンと
さまざまです。
毎晩報告会がもたれますが、被災地を見た感想は本当にさまざまで
感性豊かな視点に教えられることも多くあります。

ある晩の報告会で、ノンクリスチャンからの質問がありました。
「神様の恵みというけれど、恵みとはなんなのか?
大震災のあとにどんな恵みがあるのか?」
はっとさせられました。
知らず知らずのうちにキリスト教用語が当たり前のように使われていること。
この質問者はほかにもいろんな疑問を持っていて、時間の許す限り神学生や牧師と
話していました。
バプテスマの意味や、三位一体の神のことや、クリスチャンホームに生まれた子どもは
洗脳されているのではないか、すると本当の信仰を持っているのか、などなど。
一つ一つの質問の切り口のするどさ、真剣にキリスト教に向き合っているこの人は、
キリスト教がきらいにもかかわらず神学部人文コースで勉強をしている。
神様のなさることはユニークだ。

過去の記事