『 インマヌエル(クリスマス) 』12/23

ありこ

◆クリスマスの喜びは、イエス様のためにささげられるのではありません。それはイエス様を通して、神がわたしたちのために下さったものなのです。神がわたしたちの救いのために、み子のかたちをとってこの世に来られた。その感謝の喜びが、信仰をもってクリスマスを迎えるわたしたちの喜びなのです。

◆この罪の世界に神がみ子となりたもうて誕生されたのです。しかも、人間の住むところでない家畜小屋で誕生されたのです。なんと不似合いな誕生でしょう。パピニは、その著『イエスの生涯』の中でこう書いています。「キリストが家畜小屋の中で生まれたというのは偶然ではなかった。この世は、人間がけがれを造り出し、自らそのなかにころがっている一つの大きな家畜小屋に他ならないのではないか」。イエス様が家畜小屋で誕生したということは、実にみ子が人間の罪の世界に誕生したという事実の象徴だといえるでしょう。

◆家畜小屋のようなこの世の中に生きる私たちに対して、クリスマスは、神が必要があれば、いつでも介入して、「神が共におられる」(インマヌエル)ということを知らせてくれるのです。「見よ、おとめがみごもって、男の子を産むであろう。その名はインマヌエルと呼ばれる。この名は、『神は我々と共におられる』という意味である」(マタイ1:23)。

◆インマヌエル!神われらと共にいます!クリスマスのほんとうの喜びはここにあるのです。

過去の記事