『 緊急事態からの解放(2) 』12/9

Shin1

◆福音書を読むと、イエスはじつによく働かれたことがわかります。忙しい一日が終わった後のようすをマルコは、次のように記しています。「夕方になって日が沈むと、人々は病人や悪霊に取りつかれた者を皆、イエスのもとに連れて来た。町中の人が、戸口に集まった。イエスは、いろいろな病気にかかっている大勢の人たちをいやし、また、多くの悪霊を追い出して、悪霊にものを言うことをお許しにならなかった。悪霊は、イエスを知っていたからである」(マルコ1:32〜34)。

◆イエスは病人や障害者を助けるために、食事も忘れて夜遅くまで働かれるので、弟子たちはイエスが我を忘れていると思ったことさえありました(マルコ3:21)。ある日、大変忙しく働いた後、イエスは弟子たちと一緒に船に乗って出かけました。嵐が来ても目を覚まさなかったくらいです(マルコ4:37〜38)。主は、何と疲れておられたことでしょう。

◆しかし、イエスは決して仕事に忙殺されてはいませんでした。自分を必要としている人々のためには、時間を十分に用いられました。サマリヤの女と井戸のそばで話されたように、ひとりの人に何時間も費やすことができたのです。その日常生活は、良くバランスが取れて、何をするにも折りに適っていました。

◆緊急事態からの解放、逃れる道は、主イエス・キリストの生活のなかにあります。
(続く)   

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