〜オリーブの香り〜 No33 『伝道者 渡辺暢雄先生の思い出』

ゆっこ

・先月(11月16日)に天国に召された渡辺暢雄先生は、最後の三週間を
 ご自宅のリビングで過ごされました。
 "リビング" それは家族が集う場所、憩う場所、そこに先生のベットが置かれました。
 足元には二匹の愛犬の寝床もありました。

・このリビングは特別の部屋でした。
 遠く長野県高遠の教会からは、2、3人ずつ入れ替わり、立ち代わり
 泊まり込みで付き添っておられました。
 またヘルパーさんも、ケアマネージャーの八木さんも、ドクターの小林先生も
 看護師さんも、お見舞いの方々、みーーんな渡辺先生と美枝子夫人を中心に
 時を過ごしました。
 ケアマネージャーの八木さんは夜、ギターを持って来て、一人で賛美を奏でて
 帰られたり、このリビングに集った人が賛美したり、おしゃべりして・・・・
 渡辺先生は聞いておられました。
 イエス様が居られる所って、こんなに素敵なんだと思わせて下さいました。

・もう一つ思い出
 10年ぐらい前、私たちの教会は渡辺先生をお招きして、特別集会を計画しました。
 私は世田谷のご自宅まで、お迎えに伺うことをお伝えしましたら、
 「それにはおよびません、自分で車を運転して行きます。
  ただ、ナビがないので、バイパスを降りた所からは先導、お願いします」 
 との事でした。
 さて、約束通り、バイパスの降り口に待機して、私は慎重に運転しました。
 バックミラーを見ますと、先生の車ははるか後方、これはまずい!!と
 速度を落としても、なかなかその距離は縮まらず、トホホホ・・・・・・  
 普通なら私の車と先生の車の間に4、5台割り込まれても不思議ではないのですが、
 教会に着くまで1台の進入もないまま、無事到着しました。

・私は自分が先導したと思っていましたが、本当は渡辺先生の車はイエス様が
 先導されていたのでは?と思います。
 マイペース運転でなく、この世の基準でもなくーーーそうとしか思えません。

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