〜遠野の風だより〜 No.28

ありこ

北海道へ行ってきました。
無牧師の釧路教会の講壇支援と遠野ボランティアセンターの報告と休暇を兼ねて。
八戸港と苫小牧港をフェリーで、後は車で移動です。
出発の日はまた寒波がやってきて、午前中は東北道が一部通行止めでしたが、
お昼からは解除されて順調に行き、無事北海道に上陸しました。

前日までの荒れた天候で、釧路は雪の後に雨が降り、道路は完全なアイスバーン
でした。夫はハンドルをしっかり握り、慎重に運転していましたが、
信号で前の車と一緒にスリップし、あわや追突!というスリルをあじわいました。

釧路教会は無牧師の中、教会堂建築をして、間もなく完成します。
それまでは旧牧師館で礼拝を捧げておられますが、かなり老朽化して、
雨がしみ込んで、玄関は水浸しでした。
しかし、新会堂が完成に近づくにつれ、「希望が見えてきた」と教会員のみまさまは
笑顔で話してくださいます。

講壇支援が終わったあとは、休暇になります。
釧路湿原や鶴に餌付けしている伊藤サンクチュアリで鶴を見て、帯広へ向かいます。
釧路から2時間のドライブですが、途中、雪原にキタキツネや鹿のむれが現れ、
その度に車を止めて見入ってしまいました。

帯広教会の牧師は神学部の同期で、ご家族に会うのは卒業以来でした。
お会いすると、あっという間に神学生時代にタイムスリップし、
懐かしい話に時間を忘れます。
ちょうど帯広教会の夜の祈り会で、日高宣教師ご夫妻の報告会があり、タイの報告の前に
夫が遠野ボランティアセンターの報告をさせていただきました。
協力牧師の澤田先生ご夫妻は、私たちが遠野に10月に赴任する直前の9月に
遠野で2週間ご奉仕されていて、報告を懐かしそうに聞いておられました。

いよいよ最終日、苫小牧港からフェリーに乗る前に、苫小牧教会に立ち寄りました。
苫小牧教会の牧師は、神学部の一年先輩です。
短い時間でしたが、いろんなお話ができました。

広い北海道の東のほんの一部でしたが、たくさんの方との出会いと、たくさんの
野生動物との出会いがあり、後ろ髪引かれる思いでフェリーの乗りました。

遠野に帰ってきてすぐ、夜中に地震がありました。
いつもと違って、地鳴りと共にグラグラっと一分以上揺れたでしょうか。
テレビを見ると、帯広が震源地で、釧路と帯広が震度5強とあり、
車で走ってきた地名が次々とでてきます。
すごく身近に感じ心配しましたが、津波は無く、被害もほとんどなかったので
ホッとしています。

短いような、長いような休暇は終わりました。
さて、今週も雪かきから始まります。

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