今週の一面『正しいことは、ひかえめに(1)』3/3

Shin1

◆『 置かれた場所で咲きなさい 』(渡辺和子著 幻冬舎発行)が昨年からベストセラーとして多くの人々に読まれている。

◆その中で、とっても感銘を受けた「許すためのゆとり」で語られている次の言葉を紹介しよう。.........人間は決して完全にわかり合えない。だからどれほど相手を信頼していても、「100%信頼しちゃだめよ、98%にしなさい。あとの2%は相手が間違った時の許しのために取っておきなさい」.........

◆振り返り見れば、100%信頼しあうことこそが信頼だ、という思い込みに縛られて、相手も自分も許せなくなったことがありました。残りの2%を「相手が間違った時の許しのため」に取っておく、それもまたやさしさであり、愛というものの懐の深さだと、失敗を重ねた者として腑に落ちる。

◆著者はさらに次のように語っている。「人間は不完全なものです。それなのに100%信頼するから、許せなくなる。100%信頼した出会いはかえって壊れやすいと思います。『あなたは私を信頼してくれているけれども私は神様じゃないから間違う余地があることを忘れないでね』ということと、『私もあなたをほかの人よりもずっと信頼するけど、あなたは神様じゃないと私は知っているから、間違ってもいいのよ』ということ...。
そういう『ゆとり』が、その2%にあるような気がします」と。

◆間違う事を許すという「ゆとり」。とってもホッとする暖かさを覚えます。

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