今週の一面『 正しいことは、ひかえめにしよう(4) 』4/21

Shin1

        〜 適切な言葉かけ 〜
◆昨年のクリスマスに体調不良になった時、救急医療センターの医師に、「心房細動です。加齢と過労です」と言われ、74才ですので納得でき、その後、注意しながら生活しています。

◆柏木哲夫氏(淀川キリスト教病院名誉ホスピス長)が次のような話しをしておられる。...「38才の時、ちょっと辛い経験をした。うっかり道路の窪みに足を取られ、骨折し、しばらくギブスをはめる生活をすることになった時、医師がレントゲンを見るなり『老化です』と言った。『私、38才ですけど』と言ったら、『いや、骨の老化は35才から始まります』と平然と言われた。その『老化です』という言葉に、今でもその響きを思い出すくらいショックを受けました。この歳で、まさか『老化』という言葉を、それも医師から言われるとは思わなかった。とても傷ついた言葉に出会いました。反対にとても慰められたのが、『先生、大変でしたね』と言われた言葉です。どういう理由でギブスをしているかは知らないはずなのに、とにかく、私の歩いている姿を見て『先生、大変でしたね』と言ってくださったのです。本当にうれしかった。いちばんぴったりきたのです。」...

◆言葉は、その人の心を表します。「ほんとうに大変だな」という気持ちがなければ決してそういう言葉は出ないのです。

◆イエス様は、長年病人で苦しんでいる人に向かって「治りたいのか」と言われました。当たり前のことですが、でも、この「治りたいのか」という短い言葉のなかに、私はイエス様の愛のわざ、神様の権威を感じます。権威をもって語るということは非常に難しいですけれども、「今この人にどういう言葉が適切なのか」ということを意識して過ごしていくとき、愛のわざのかけらでも実践できるのではないかと思います。

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