〜遠野の風だより〜 No.34

ありこ

4月2週目に入ると、遠野でも水仙が咲き始めました。
今週は神奈川連合と東京連合と仙台の壮年会からボランティアに来てくださり、
大槌町の仮設団地にテーブルとベンチを作って寄贈します。

大槌町では仮設団地が50軒以上でなければ談話室が作れないので、
小さな仮設団地は交流がほとんど無いようです。
テーブルとベンチがあれば、これからの季節に外で集まって、お茶を飲んだり
手芸をしたりできます。
昨年の秋にテーブルとベンチを3カ所にお配りして、大変喜ばれ、
役場の復興支援室からもっとほしいとのリクエストがあり、今回は8つのテーブルと
16のベンチを作り、8カ所にお配りすることが出来ました。

大槌町では遠野より一足早く春が訪れていて、
木蓮や梅が咲き、さくらの蕾みもふくらんできています。が、
震災後3年目を迎えて、まだ仮設を出る目処がたたず、精神的な疲れが
取れなくなってきています。
そして資金不足のために、ボランティア団体の撤退も増えてきています。
これから益々寄り添いが大切になりますが、このテーブルとベンチを活用して
お互いを助け合って元気になっていただけたらと願っています。

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