〜オリーブの香り〜 No52 『エサウのレンズ豆のスープ』

MxM

ハレルヤ!
今回から、「オリーブの香り」を月に一度だけ担当することになりましたM×Mです。

食いしん坊で音楽好き、犬でも出来る「待て」が大の苦手だった私が、人生の半ばで
バプテスマを授かり、紆余曲折した時のいつにも、神様の日々注がれる愛を発見!
Jesusエッセンスの一滴を、皆様にお届けして参ります。

創世記25章34節
「ヤコブはエサウにパンとレンズ豆の煮物を与えた。エサウは飲み食いしたあげく立ち、
去って行った。こうしてエサウは、長子の特権を軽んじた」

10年以上前になりますが、料理教室で講師をしていたことがあります。
女性ばかりの独特な空気の職場で、肉体的にも過酷極まりない環境に幾度となく
涙を流し、驚愕のストレスと緊張で挫折の毎日を送っていました。
その頃、ある一人の講師がいつも慰めを持っては、小さなメッセージカードに
励ましの言葉を綴って、私にこっそり渡してくれていました。
結局・・・3年でこの職場を辞めることになりましたが、
最後の日に彼女が一冊のレシピ本をプレゼントしてくださいました。
彼女がクリスチャンだったということに気付いたのは、くしくもサヨウナラお元気で、
というその日・・・
このレシピ本の中の1ページに、「聖書から料理の歴史を読む」
というコーナーがあります。
眺めるだけでしまっておいた料理本を開いて、今日は作ってみようと思いました。

「エサウのレンズ豆のスープ」
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我が家にある、食材の専門書のどれを読んでも、レンズ豆を引用すると、聖書の
創世記に記された食材、と説明があります。日本では栽培されていない凹レンズのような比較的小さな平べったい薄緑がかった茶色の豆です。
水に長時間浸さなくても、すぐに煮込める豆で使いやすいです。
材料:レンズ豆100グラム(最初に豆だけ15分くらい茹でておく)
豚の3枚肉の塩漬け(もしくはベーコン)
人参・玉ネギ・刻みパセリ。
オリーブオイル・ローリエ・ニンニク・チキンコンソメ。
野菜や肉は全部細かく刻んで、レンズ豆と一緒にコトコト煮込むこと30分・・・
スープと言うより、リゾット。
レンズ豆が小粒なので、ご飯粒にも見立てた感じでしょうか?
これは、温まるし、腹持ちも良さそう。
スプーンで口に運ぶと、ローリエやピュアなオリーブオイルの香りがたって、
五感で味わうスープという感じ。
聖書には「赤いもの」とありますが、レンズ豆は薄い緑がかった茶色をしています。
実際、調理をしていると・・・
豆を茹でている鍋に浸った湯がどんどん赤く変色していくのです。
魂の餓え渇きではなく、肉体の餓え渇きに待つ事が出来なかったエサウは、
ヤコブがじっくり煮込んでいたそれを見て、大切な特権を譲ってしまうのですが・・・たった一杯のスープにです。

クタクタと煮えた野菜や豆、肉の旨味は真心込めてやさしい気持ちで作らないと、
美味しいスープにはなりません。レンズ豆の一粒が胃袋で消化されるように、
神様のみことばが私達の充分な栄養となりますように・・・。

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