〜オリーブの香り〜 No50 『ユーモアのセンス・愛』

ゆっこ

・父は忙しい人でした。
 父が何泊か家を空けて帰ってくると、家の中がいっぺんに明るく、
 にぎやかになりました。
 その父が私たち子ども達に、学校へ行く朝よく言いました。
 「いじめっ子がいたらお父様に言いなさい。
        お父様はお巡りさん10人だって倒せるんだから!!!」と。
 私は心から信じて「ハーイ!」と元気に出かけたものです。 
 私はずっと後になって、ユーモアは愛だと気づきました。

・イエス様もユーモアに富んだお方だと思うのです。
 ベトサイダで盲人を癒された時「その目に唾をつけ・・」とあります。
 今なら、「えっ!マジっすか!!!」と言うようなイエス様の行為です。
 何も唾をつけなくてもイエス様は癒すことが出来るお方でしょう。
 しかし「その目に唾をつけ・・・」の奥にとてつもないユーモアの愛を感じます。

・「五体不満足」を書いた乙武洋匡さんのお母様もユーモアの愛の方です。
 乙武洋匡さんの文章に
  『僕が大学生の頃、電動車いすで繁華街を疾走していたら、
   コワモテの中年男性に呼び止められた。
   恐る恐る立ち止まると彼はいきなり、名刺を差し出してきた。
    「おめえも大変だな。困ったことがあれば、いつでも言ってこい」
   帰宅して、このことを母に報告すると彼女はこともなげに言い放った。
    「だって、あの方たちはツメルといっても小指一本程度でしょう。
     あんたなんて全身ツメちゃってるんだから当然よ!!」と。』

ユーモアは冗談とは違います。
 ユーモアの愛はそのまま、ぜ〜〜〜んぶ受け止めること。
 私ユーモアのセンス身につけたいです。 

 

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