・父は忙しい人でした。
父が何泊か家を空けて帰ってくると、家の中がいっぺんに明るく、
にぎやかになりました。
その父が私たち子ども達に、学校へ行く朝よく言いました。
「いじめっ子がいたらお父様に言いなさい。
お父様はお巡りさん10人だって倒せるんだから!!!」と。
私は心から信じて「ハーイ!」と元気に出かけたものです。
私はずっと後になって、ユーモアは愛だと気づきました。
・イエス様もユーモアに富んだお方だと思うのです。
ベトサイダで盲人を癒された時「その目に唾をつけ・・」とあります。
今なら、「えっ!マジっすか!!!」と言うようなイエス様の行為です。
何も唾をつけなくてもイエス様は癒すことが出来るお方でしょう。
しかし「その目に唾をつけ・・・」の奥にとてつもないユーモアの愛を感じます。
・「五体不満足」を書いた乙武洋匡さんのお母様もユーモアの愛の方です。
乙武洋匡さんの文章に
『僕が大学生の頃、電動車いすで繁華街を疾走していたら、
コワモテの中年男性に呼び止められた。
恐る恐る立ち止まると彼はいきなり、名刺を差し出してきた。
「おめえも大変だな。困ったことがあれば、いつでも言ってこい」
帰宅して、このことを母に報告すると彼女はこともなげに言い放った。
「だって、あの方たちはツメルといっても小指一本程度でしょう。
あんたなんて全身ツメちゃってるんだから当然よ!!」と。』
・ユーモアは冗談とは違います。
ユーモアの愛はそのまま、ぜ〜〜〜んぶ受け止めること。
私ユーモアのセンス身につけたいです。