〜遠野の風だより〜 No.36 最終回

ありこ

遠野にも遅い春がきました。
遅い分、一斉に春の花が咲いて外に出るのが楽しくなります。

梅と桃、桜、木蓮、水仙、チューリップ、芝桜、椿と色とりどりです。
リンゴも花を付けました。間もなく藤やつつじが山を彩ってくれるでしょう。
峠道を車で走っているといろんなどうぶつにも出会い、これまた楽し。
カモシカはもちろん、リスやうさぎが元気に走りまわり、穴熊は草を食んでいました。
びっくりしたのは、車の前方7、8メートルの所を熊がひょこひょこと横断。
あっと言う間の出来事でしたが、地元の人も滅多に見ることの出来ない熊に出会えて
感激です。

感激といえば、私たちが小鎚第4仮設のお茶会最後の日。
おばちゃんたちが盛大にお別れ会をしてくださいました。
大槌郷土料理のごまごはん、凍み大根の入ったみそおでん、山菜のしどけのお浸し、
白魚のおつゆ、いろんな漬け物など、お腹いっぱいいただきました。
お茶会の終わりには、皆さんの寄せ書きとお花、折り紙で作ったレイを首に掛けて
下さいました。
そして、元音楽の先生が独唱で「今日の日はさようなら」で、ともだちでいようと
歌ってくださいます。
本当に本当に感激しました。

ということで5月末で夫の、遠野ボランティアセンター主事の働きが終わります。
ボランティアセンターの運営は継続されますが、私たちは遠野を離れますので、
これで「遠野の風だより」は終わります。

       ありがとうございました

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