今週の一面『 待 降 節 第 3 主 日 』12/15

Shin1

〜あなたがたのために〜
「身分の低い、この主のはしためにも、目を留めてくださった
 からです。」               (ルカ2:48)

◆クリスマスの夜、羊飼いが「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。」(ルカ2:11)とのみ告げを聞いたように、クリスマスのおとずれは、ただ救い主がお生まれになったということではなく、「あなたがたのために」救い主がお生まれになった、という知らせである。クリスマスはこのおとずれを喜ぶ日である。そしてまた、その救い主がすべての人を照らす真実の光であるがゆえに喜ぶ日でもある。

◆わたしたちは、しばしば自分が孤独であることを感ずる時がある。仲間の中で、わいわい言っている間は、なるほど孤独を感じることはないかもしれない。しかし、わたしたちはいつまでもその中にいられるわけではない。やがて、またひとりぼっちになってしまうのである。その孤独の寂しさに耐えて生き、その孤独のうちに死んでゆかねばならないのである。

◆しかし、こういうわたしたちが大きな喜びを聞く時がクリスマスなのである。この日、この孤独なわたしたちを救うためにみ子がお生まれになった。神は、このわたしをみ心にかけ、このわたしのためにみ子をおつかわしになったのである。この方だけが、そしてこのことによってのみ、孤独におびえるわたしたちは救われるのである。このクリスマスにわたしたちをみ心にかけてくださった神をあがめて感謝し、喜ぼうではないか。

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