今週の一面『聖書が教える「健康」について(7)』12/1

Shin1

◆人間の言葉として使われている中で最も美しい言葉であり、最も多くの人々に愛唱されている詩歌が詩編23編である。

◆この詩には勝利の確信、感謝、喜び、平和が圧縮されており、人生の荘厳さとせん烈さが一緒に表されている。また、神の臨在の厳粛さと豊かな人間性の絶妙な調和がかもしだされている。

◆この詩の作者であるダビデは、羊飼いから王になるという劇的な立身出世をした人物である。彼は、ライオン、熊、ゴリアテ、サウル王、異民族、さらには我が子アブシャロムにいたるまで、実に様々な相手と戦わなければならなかった。そんな波乱の人生を送っている。

◆想像を絶する恐れと背信、絶体絶命の危機などの絶望的状況においても、ただひたすら神様だけを信じて究極的な勝利を勝ち取ったダビデの鮮やかな体験から生まれたものが詩編23編である。

◆スイスの精神科医師ポール・トゥルニエがノイローゼやうつ病患者を治療したとき、「一日朝夕2回、詩編23編黙想」という処方を出したという有名な話しがある。詩編23編をはじめとする神の言葉が、精神疾患だけではなく、日常生活で経験する心の傷や恐れをも癒す力をもっている。人生の荒海で憔悴している現代人よ、精神の健康のために最高の妙薬である詩編23編を昼夜黙想して神様が備えてくださった健康を享受しよう。

 「たとい死の陰の谷を歩くことがあっても、私は災いを
  恐れません。私とともにおられますから。あなたの鞭と
  あなたの杖、それが私の慰めです。私の敵の前であなたは
  私のために食事を整え、私の頭に油を注いでくださいます。
  私の杯はあふれます。」
(詩編23編4-5)

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