今週の一面 『 安息日と礼拝(3)〜 ユダヤ人の安息日 』 9/7

Shin1

◆安息日という名称は、ヘブル語で「シャパーツ」あるいは「ジャバートゥ」と呼ばれ、「止める」「休む」という意味があります。安息日は金曜日の日没から土曜日の日没まで続きます。夕方から新しい日が始まるのです。私たちは、一日の始まりは真夜中から始まり、翌日の真夜中に終わります。ユダヤ社会の考えと異なります。このことは、聖書を読むと解けます。創世記第一章に、神が天地を創造された時のことばがあります。「神は、この光を昼と名付け、この闇を夜と名付けられた。こうして夕があり、朝があった。第一日。」(創世記1:5新改訳)と書かれています。

◆次いで「神は、その大空を天と名付けられた。こうして夕があり、朝があった。第二日。」その後も、聖書は、第三日...第六日間、「夕があり、朝があった」と表現されています。実は、安息日の始まりは、ここから来ているのです。

◆一般に、クリスチャンは、安息日(日曜日)には、教会に行きます。教会の礼拝に出席します。ところが、ユダヤ人たちは、異なるのです。安息日の礼拝は会堂で守られるものですが、彼らは、安息日は何よりも家庭で始まって、家庭で終わると考えています。どういうことかと言うと、安息日の夕べの食事は、普段の食事と違い、大変なご馳走を準備します。各家の家長が、感謝の祈りを捧げてトーラーを開いて読み、家庭で礼拝がなされます。それから、家族揃って会堂(シナゴーグ)に行くのです。ここでユダヤ人の教育が、家庭に根ざしているというのがわかります。
                         (続く)

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