〜オリーブの香り〜 No124『ありがとう、そしておめでとう』

Shin1

~敬老の日に~

先週の敬老の日に、特別養護老人ホームの敬老式典に出席する機会を与えられました。その中で感じたこと・・・・・
国民の祝日に関する法律では、敬老の日とは、「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」日と規定されています。長寿のお祝いだから「おめでとう」と言いますが、同時に「ありがとう」と感謝したいものです。

今年、米寿を迎える方々は、終戦の年(1945年)に、19歳でした。十代後半の青春は、戦争に行った方もいれば、工場に動員された方もいる。そして終戦、生き残った喜びというより安堵感、死んでいった家族、仲間への何とも言えない思いや悲しみの中で今日を生きようと一生懸命働き、子どもを育て、日本社会の復興につなげてきた方々です。
「ALWAYS 三丁目の夕日」の映画に出てくる鈴木オートの社長の世代でしょうか。映画では、昭和33年の東京が舞台ですが、その時32歳の方が今年米寿です。そんな時代、社会を支えてこられた方々お一人おひとりに、それぞれ喜怒哀楽がつまった味わい深い人生があり、劇的な変化を遂げてきた日本の社会を生き抜き、支えてきた歴史があります。ある人にとっては、それは「神の計画」と呼ぶには、あまりにすさまじい人生であったかもしれません。お一人おひとりに寄り添うとき、その人生や歴史に思いを寄せ、尊敬をもって接し、深く感謝するものでありたいと思います。
そのような方々に今日という一日を幸せに、楽しく生活してほしい、一日でも長く元気に過ごしていただきたいと願います。そのことが、家族にとっても、介護や医療に携わる方々にとっても大きな喜びであり、生きがいです。改めて、長寿の方を見ていて「生きるとは、誰かのために生きること」と教えられます。
「その後、わたしはすべての人にわが霊を注ぐ。あなたたちの息子や娘は預言し、老人は夢を見、若者は幻を見る。」(ヨエル書 3:1)
神の計画に従って、人生を誠実に歩んだ末に、老人は「夢」を見るというのは、なんという希望に満ちた励ましであろうかと思います。それは、より復活の希望に近づいたということでしょうか。
改めて、神の御計画に従って歩みながら、「夢」に近づきたいと思います。
By とうちゃん

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