~オリーブの香り~No148『贈る言葉』

Shin1

●卒業式シーズンですね。
先日ドラッグストアに寄った際、
「暮れなずむ街の光と影の中、去り行くあなたへ贈る言葉」
と女性ボーカルで館内放送の音楽が流れていました。

●そう、三年B組金八先生の主題歌で1980年に大ヒットした海援隊のカバー曲。
この私も中学生だったあの頃。もう35年前にもなるんですね。。
ドラマ金八先生を夢中になって見ていたあの頃、『贈る言葉』も大好きでよく口ずさんでいました。

●歌詞の中に、
「人は悲しみが多いほど、人には優しくできるのだから♪』という一節があります。
当時は「そうなんだろうなあ」となんとなく思っていましたが、今考えると、悲しみばかりのところに優しさは本当に生まれるのだろうかという疑問が湧きます。

●13世紀、神聖ローマ帝国皇帝のフリードリヒ2世は、以下のような実験を行いました。
赤ちゃん50人以上に対して、スキンシップを一切行わない実験をしました。
十分なミルクを与えられ、清潔さも守られていましたが、目を見ない、笑いかけない、語りかけない、ふれあいは一切しないとどのように育つかという実験が行われました。
結果は、2年以内に半数が死んだとも、全員の子どもたちが言葉を話す前に死んだとも伝えられています。

●言葉を教えられない子が話せないように、優しさを与えられないものが人に優しくできるはずはありません。人は優しさや温もりを与えられてこそ、周りに優しさを持って接する事ができるのではないでしょうか。

●『人はパンだけで生きているのではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる。』 
(マタイによる福音書4・4)

聖書には、神の優しさ、温もりがたくさん詰まっています。
聖書のことばから神の愛を受け、その愛を分かつものとなりたいと願います。

By Shin1

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