今週の一面『 キリストの公生涯、短かすぎない!(2)』11/1

Shin1

◆イエス様は死なれる前の晩、驚くべき宣言をされました。「わたしは、行うようにとあなたが与えてくださった業を成し遂げて、地上であなたの栄光を現わしました。」(ヨハネ17:4)。

◆どうしてイエス様は「成し遂げた」と言うことができたのでしょうか。こう言い切るには公生涯での3年間の伝道はあまりにも短すぎるように思えます。10人の病人たちは、癒されたかもしれませんが、100人はそのまま残されたのです。最後の夜、やり残しの仕事がまだたくさんあったにもかかわらず、主は平安を持っておられました。父なる神から与えられた仕事を、完了した(成し遂げた)ことを知っていたからです。

◆福音書を読むと、イエス様はじつによく働かれたことがわかります。イエス様は病人や障害者を助けるために、食事も忘れて夜遅くまで働かれるので、弟子たちはイエス様が我を忘れていると思ったことさえありました(マルコ3:21)。

◆しかし、イエス様は決して仕事に忙殺されていませんでした。自分を必要としている人々のためには、時間を十分に用いられました。

◆それにしても主の宣教は、どうしてあんなに短かったのだろう。なぜ、あと5年、10年と続かなかったのだろうか。大勢のみじめな病人たちがどうして悲惨な状態のままにおかれたのだろうか。しかしイエス様が、この「早朝の祈りで、神の指示を待ち、有無を言わせない緊急な事に振り回されることなく、そして最後の夜に「わたしにさせるためにお授けになった業を成し遂げた」と言うことができたのです。

石田政美

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