今週の一面『 伝道者として走り抜いてこれた訳 』 12/27

Shin1

◆36年の牧師としての働きから協力牧師になるにあたり、心がけたことは「捨てる」ということでした。

◆手始めに、書籍の3分の2を処分しました。愛着があり、まだ必要になるのではと思いを振り切って、ダンボールに詰め込みました。身が切られる思いでした。

◆しかし、どうしても捨てることが出来なかった書物は「祈り」に関する書籍でした。私は今までに数多くの信仰者の祈りに励まされてきました。牧師室で涙して祈る義父松村秀一牧師の祈りを知り、早朝4時半に起き出て聖霊の力によってとりなし祈る義母あき子夫人の祈りを知ります。この妻の両親によって献身の決断が与えられたのです。

◆私の心に残る祈りの人々はさらにつぎつぎと胸中に甦ります。聖霊の火を放って澄み輝く目の奥に、祈りの姿を映す私たちの結婚の証人 ギャロット博士、知性と霊性あふれる講義の背後に積み重ねられた斎藤剛毅牧師の祈り、主イエスより欲しいもの一つを求めよと問われたとき、「祈り心を」と答えたと言われるスタンレー・ジョーンズ博士の祈り、多くの教会員の先頭にたって毎日早朝祈り会を導かれた渡真利文三牧師、淳子夫人のとりなしの祈りを知ります。

◆旧約・新約聖書に登場して来る数多くの人々の信仰と祈りは私に大きな感化を与えてきたし、教会史上に光を放つ信仰的人物の日々の生活に、祈りがいかに大きな比重を占めていたかを私は知らされます。

◆世に祈りに関する名著を求め、感銘を受け、今日まで伝道者として走り抜いてこれたのです。

石田政美

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