今週の一面『 アドベント・キャンドル 』12/6

Shin1

◆アドベント(待降節)には、4本のキャンドルを立て、アドベント第1週から順々にキャンドルを灯していく習慣があります。欧米では、アドベント・キャンドルに、クリスマスの「典礼色」である「紫」が使われるのが一般的で、「紫」には「悔い改め」や「待望」の意味があるからだそうです。4本のアドベント・キャンドルは、それぞれ、「預言のキャンドル」、「天使のキャンドル」、「羊飼いのキャンドル」、「ベツレヘムのキャンドル」と呼ばれ、「希望」、「平和」、「喜び」、「愛」を表わします。第三のキャンドルは「喜び」を表わすので「紫」の色を薄めた「薔薇色」あるいは「ピンク」を使うこともあるようです。

◆キリストは、聖書の預言の成就としてお生まれになった私たちの「希望」です。クリスマスに天使が「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ。」(ルカ2:14)と告げた「平和」は、キリストによって、私たちに与えられます。キリストに礼拝をささげた羊飼いたちが「喜び」に満たされたように、私たちも、キリストによって喜びを味わうことができるのです。それは、クリスマスにお生まれになったキリストこそ、神の愛そのものだからです。アドベント・キャンドルの習慣は、聖書から生まれ、聖書が教えるキリストを指し示すものです。

◆私たちも礼拝毎にアドベント・キャンドルを灯しながら、私たちの「希望」、「平和」、「喜び」、「愛」であるキリストを思いつつ、また、その背後にある父なる神の私たちに対する切なる思いに心を向けつつ、このアドベントの時を共に過ごしましょう

松﨑 準

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