今週の一面『 受難節(レント) 』 2/21

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◆受難節(レント)は四旬節とも言われ、イースター(復活祭)前の6回の日曜日(主日)を除いた40日間を言います。受難節の始まる水曜日を灰の水曜日と言います。今年は、2月10日(灰の水曜日)~3月26日(土)がその40日にあたります。この40日間の設定は、イエス・キリストが体験された荒野の試練(マルコ1:12~13節)の40日間の断食に由来しています。
「40」という数字は旧約聖書の中でも特別な意味を持つ数字です。
・モーセは民を率いて40年間荒野をさまよいました。また、イスラエルの民と神との契約を結んだ後、シナイ山に登り、40日40夜過ごした。(出エジプト24:18)。
・ヨナはニネベの人々に40日以内に改心しなければ街が滅びると預言しました(ヨナ3:4)。
・預言者エリヤは40日40夜歩き続け、ついに神の山ホレブに着いた(列王記上19章8節)。

◆受難節の40日間はそのような伝統に従い、クリスチャンにとってはイエスの十字架上の死をしのび、復活の喜びを祝うまでの準備の時として、4世紀のはじめ頃から、この40日間が守られるようになりました。現在多くのプロテスタント教会では、神に対しての祈り、自分自身に対しての節制(断食や祝宴の自粛)、他人に対する慈善の3つが受難節の精神であるとして教えられています。

◆私たちもこの受難節の時、聖書に記されているイエス様の十字架への受難の道を辿りつつ、感謝と悔い改めの祈りを奉げつつ、共に過ごしましょう。

松﨑 準

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