今週の一面 12/31

Shin1

◆クリスマスを賑やかに祝い、年末年始を過ごすこの時期、様々な宗教の混在する日本では、元旦礼拝や主日礼拝とはいえ、「えっ?クリスマスでもないのに教会に行くの?」との疑問を持たれることも珍しくはありません。

◆つい先日の祈り会で、聖書暗誦についての学びの時があり、聖書の様々な翻訳にも触れました。現在、私達を含め多くの教会や学校で用いられている【新共同訳聖書】は、20世紀後半以降、それまで異なる聖書を用いてきたカトリック教会とプロテスタント諸派が共同して、エキメニズムと呼ばれる教会一致運動の一つの形として、世界各国で聖書の翻訳に取り組んだもので、日本でも新約のみの翻訳である【共同訳】を経て、固有名詞の原音表記主義や意訳との調整・修正を重ね、出来上がったとのことです。さらに現在も新たな進化を目指し、研究が進められており、約1年後には【聖書協会共同訳】の発行が予定されています。

◆世界の各国で同じように聖書翻訳がされてはいても、この【共同訳】聖書が日本の様に多くの教会で実際に用いられている国は、とても稀なのだそうです。宗教について、独特の文化と価値観を持つ日本であるからこそ、味わえる祝福なのかもしれません。

◆十字架上の主イエスは、ご自分を十字架につけ、ののしる者たちのために、主の赦しと救いを祈られました。

◆主によって与えられる新しい年、まだ見ぬ兄弟姉妹の救いと世界の平安を祈るものへとされるため、心を整え、明日を迎えることができますように。

末永美奈子

過去の記事