今週の一面『 創世記 ① 』12/9

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◆聖書の一番最初の書物である創世記。創世記は、「世界の始まりと民族の起源」(1章〜11章)と「アブラハムの選びと族長たちの信仰」(12章〜50章)の2つに分けることができます。

◆神様がことばによって天地を創造し、すべてのものが神様によって創造されました。そして、人間を神様のかたちに似せて創造され、神様が創造された被造物を管理する役割を与えられたのです。しかし人間は、神様の戒めに背き、神様から離反していきました。その結果、人間のうちに罪の性質が生じてしまったのです。

◆アダムの息子カインは妬みによって兄弟のアベルを殺しました。そして、ここから人間のうちにある罪が増大していくのです。カインの系図から罪ある文化が構築されていきました。(4章)アダムにもう一人の息子セツが与えられました。このセツの子孫からノアが生まれ、ノアの息子セムの子孫からアブラハムが生まれ、ダビデ、イエスキリストとつながっていくのです。神様の救いの計画のスタートです。

◆ノアの時代、地上に人の悪が増し、罪が世に満ちていました。(6:5)これをご覧になった神様は、後悔しこの世界を洪水によって滅ぼすことを決意されました。しかし、ノアは神様の心にかなった生活をしていたため、ノアとその家族を救おうとし、箱舟を造るように命じられました。神様が命じられた箱舟は、当時非常に大きなものでした。現代の水力学から見ると、非常に安定した舟であり、どんな嵐でも転覆しないであろうといわれています。洪水後、ノアの息子であるセム、ハム、ヤペテから人類は増えていきます。このセムの子孫からアブラハムが生まれ、今も続く、神様との祝福の契約が結ばれるのです。

坂西恵悟

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