今週の一面『創世記 〜アブラハム1〜』12/16

Shin1

◆イスラエルは神様によって選ばれました。一番最初に選ばれたのがアブラ ハムです。なぜアブラハムが選ばれたのでしょうか。彼が非常に優秀だったからでしょうか。何か特技を持っていたからでしょうか。神様に誠実だった からでしょうか。彼が選ばれたのは、神様の恵みのゆえです。

◆アブラハムの父、テラは偶像礼拝者でした。(ヨシュア24:2)彼らがいたカ ルデアのウルという街は、月神礼拝の中心地だったそうです。ノアの子孫で したが、バベルの塔の出来事や時間の経過と共に偶像に対して心を向けてしまっていた様子を知ることができます。

◆テラたちはカルデアのウルを離れ、カナン地方に向かいました。その途中にあるハランという街で彼らは留まりました。このハランという街も月神礼拝が行われている街です。

◆ハラン滞在中に神様はアブラハムに語られました。(12:1-3)おそらく、ウルを出発した時に語られた言葉が再度繰り返し語られたのだと考えられます。 (使徒7:2-3)アブラハムは神様の言葉に従い、ハランを出発しカナンの地へと 向かいました。ここで神様の言葉には命令(12:1)と祝福の約束(12:2-3)がなされます。ここから、神様とアブラハム、イスラエルの民、私たちへの祝福の契約が始まります。

◆アブラハムは神様の言葉に従って旅立ちました。彼にも様々な事情があったことでしょう。ハランでの安定、財産、家族、彼自身の年齢などの事情がありながらも、彼は主の言葉に従いました。アブラハムは目に見えるものによってではなく、主の言葉を信じて出発したのです。

◆信仰によって、アブラハムは、自分が財産として受け継ぐことになる土地に出て行くように召し出されると、これに服従し、行き先も知らずに出発したのです。(ヘブライ11:8)

坂西恵悟

過去の記事