今週の一面「士師エフド」士師記 3:12〜31 6/21

Shin1

◆二人目の士師は、エフドです。エフドは、ベニヤミン族の出身で、「私は賛美する」という意味の名前です。エフドの曾祖父が、ベニヤミンです。

◆イスラエルの民は、"またも"主の目に悪とされることを行いました。その結果、神様は、モアブの王エグロンを強くされ、なつめやしの町(エリコ)を占領したのです。エグロンは、18年間イスラエルを支配したのです。このイスラエルの民は、オトニエルの時代と同じでした。主への背信、主からのさばき、民の悩み、叫び、士師の登場。同じ様式でエフドは選ばれ、立てられたのです。

◆神様は、エフドを救助者として立てられました。エフドは、エグロンのもとへ行き、エグロンを討ったのです。その後、モアブはイスラエルの手によって陥落しました。イスラエルは、80年の平穏を得たのです。エフドの後には、シャムガルが立てられました。1節のみの取り扱いですが、確かにイスラエルの民を救ったのです。

◆士師によって平穏が何十年続いたとしても、イスラエルは同じことを繰り返しています。士師記は、このことを繰り返し伝えています。人間の弱さをはっきりとみることのできる書物かも知れません。私たちも同じ失敗を何度も繰り返してしまうことがあります。その失敗により主に悔い改めることを何度もしているでしょう。失敗をし続ける私たちを、主なる神様は見捨てることをなさらず、むしろイエスキリストによって、平穏を与えてくださるのです。士師記の時代は、限られた時間だけの平穏でした。けれども、今の私たちは、イエスキリストが私たちを治めてくださり、今も生きておられる主が私たちと共にいてくださるのです。その主のもとに、私たちは平穏をいただくことができるのです。

坂西恵悟

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