今週の一面「悪に対する報い」 士師記9章 8/2

Shin1

◆エルバアル(ギデオン)の息子アビメレクは、母の故郷シケムへと行き、一族に会いました。シケムは、かつてヨシュアがイスラエルの全部族を集め、民と契約を結び、彼らのために掟と法を定めたところです。ヨシュアは、それらの言葉を神の教えの書に記し、大きな石を取り、主の聖所にあるテレビン(樫)の木の下に立てました。(ヨシュア24章)その石が、シケムの首長、ベト・ミロの人々が集まり、アビメレクを王とした場所の石柱です。(士師9:6)

◆アビメレクは、義母兄弟70人を殺しました。彼の虐殺から逃れたヨタムは寓話を用いてアビメレクが王に相応しくない危険な存在であることを警告したのです。アビメレクは、確かにギデオンの息子でした。しかし、彼は異教の信仰と生活に完全に支配されていました。アビメレクは、イスラエルを3年間支配しました。(9:22)これまでの士師たちと違い、人間の手によって生まれた王であり、彼が支配した地域はごく一部でした。神様は、アビメレクとシケムの間に険悪な空気を送られ、悪に対し悪をもって報われたのです。裏切り、略奪、復讐など、人間のドス黒い部分を多く見ることができます。

◆神様の前に悪を行い続けたアビメレクは、その悪の報復をその身に受けました。またアビメレクだけでなく、シケムの人々にも同じでした。まさに「罪が支払う報酬は死です」(ローマ6:23)とパウロが語る通りです。

◆神様は、私たちを罪の中から救いだしてくださいました。にもかかわらず、私たちはそこから離れ、主の目に悪を行うことを繰り返してしまいます。ですから、日々の御言葉と祈りを通して、イエスキリストの十字架による贖いの感謝と悔い改めをし続けていくことが大切です。主の恵みの中にいつも心を留めることも必要でしょう。神様は、私たちを豊かに祝福しようとされています。その祝福を余すところなくいただくために、主に喜ばれる歩みをしていきましょう。

坂西恵悟

過去の記事