今週の一面「 神様のご計画 」ルツ記2:1-3 11/1

Shin1

◆ルツ記2章では、絵画でも有名な落ち穂拾いから始まります。「ナオミと呼ばず、マラ(苦い)と呼んでください」(1:20)と愛する夫、息子たちを失い、悲しみの中、故郷へと帰ってきたナオミ。そのナオミに従って異邦の地へと訪れたルツ。この二人に、主は道を備えてくださっていたのです。

◆ボアズはエリメレクの親戚であり、有力者でもありました。ルツが、たまたま行った畑は、このボアズの所有する畑でした。

◆ルツがナオミに「畑に行ってみます。だれか厚意を示してくださる方の後ろで、落ち穂を拾わせてもらいます」と言いました。(2:2)この言葉には、彼女らの置かれた現状が表されています。当時、落ち穂拾いは貧しい者や寄留者たちのためのものでした。(レビ記19:9,10) このことからも、彼女らは貧しく、ルツも異邦人だったので、この律法通りに行動をしたのです。主なる神様からの律法には、誰一人こぼれることなく、恵みを与えてくださるものであることがわかります。この背後には、主なる神様への信仰がありました。収穫は、神様が与えてくださった恵みだから、独占するのではなく、必要とする人々へも分かち合うことが必要なのだということです。ルツは、この律法をもとに誰かの畑で落ち穂拾いをさせてもらおうと行動したのです。

◆私たちは、神様のご計画を100%知ることはできないでしょう。私たちの目から見たときに「これもご計画なの?」と思ってしまう出来事も、あります。ルツは、家族を失い、異邦人の地へと引越し、そこで弱者の立場で生活をしていました。人間的に見ると、最悪と思える状況かもしれません。それでも、主は、彼女を見捨てられませんでした。彼女に将来と希望を与えてくださっていたのです。

坂西恵悟

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