「主の守り」サムエル記上19章. 7/4

Shin1

◆ダビデに対しての敵意を向けたサウルは、息子のヨナタンも含め家臣全員にダビデを殺すように命じました。しかし、ヨナタンはダビデにサウルが殺そうとしていることを伝え、彼を逃し、父サウルに対してダビデを殺すことの不当性を主張したのです。

◆息子ヨナタンの主張を受け、ダビデを殺すことをやめたサウルでしたが、悪霊の働きにより、再びダビデを殺そうと行動に起こします。琴を奏でるダビデを襲い、逃げていったダビデを殺そうと命じていくのです。そのサウルの計画は娘のミカルにも妨げられていきました。ミカルはダビデを逃し、ダビデはサムエルの元へと避難していったのです。

◆ダビデはこの時のことを背景に詩編59編を書きました。この詩編からも分かる通り、ダビデは主なる神様への全き信頼を持って逃げていました。苦しみの中にあっても主をたたえ、主が与えてくださる希望を信じていました。このダビデの願い通り、主なる神様は確かにダビデを守られたのです。

◆一方サウルは、変わらずにダビデを殺そうと計画し、ダビデを追ってラマへと向かいました。しかし、主の霊に妨げられ、一昼夜裸のままで倒れ、王の権威も威厳も、面目も失われるようなこととなっていったのです。サウルの計画はすべて失敗に終わりました。神様の計画に反抗し、その感情に身を委ねていった結果でした。
 ダビデは、神様の支配と導きに委ねる信仰を持っていました。神様はそのような信仰者とともにおられ、救いの導きを変わることなく与えてくださっているのです。

坂西恵悟

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