◆苦悩の果てに「神が見えない」という絶望の叫びをヨブは次のようにうめいています。
「きょうもまた、私のつぶやきは激しく、私は祈る気持ちさえなれない。どこで神に会えるかを知り、その御座にまで行きなさい。」 (ヨブ23:3 現代訳)
◆聖書のヨブ記は、私たち信仰者にとって、ある意味で驚異です。どんなにすばらしい信仰をもっていても、これほどまでの過酷な試練に、私たちは現実に遭遇するのだということをそれは物語っているからです。
◆人生には悩み苦しみがつきものです。信仰者の生涯といえどもその道程にも、実に様々な苦難が幾度も幾度も押し寄せてきます。きれいごとではすまされない、現実の世界なのです。私たちのもっている信仰、それは、苦しみや困難や災いに合わないための、お守りでは決してありません。