今週の風景 No.549  

管理人
本日は4月から来られる坂西恵吾先生を紹介して下さった中原キリスト教会の佐々木炎牧師によるメッセージでした。
先生の幼少期から現在に至るまでのストーリーに神様の働きを感じずにはいられませんでした。

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◆レントの期節は、イエス様のご生涯の最後にあたる受難の日々、十字架に至るまでの主の歩みを覚える期節であり、私たちキリスト者ひとりひとりが自らの信仰を新たに顧みる期節でもあります。

◆ガリラヤ湖の周辺を中心として、ある時は徒歩で、ある時は舟に乗り、さまざまな人々との出会いを重ねて進んできたイエス様の生涯の道行きは、その終わりに近づくにつれて、徐々にそのペースを落としていくように感じられます。

◆イエス様は、その最後の日々のために、エルサレムに子ロバに乗って入城し、弟子たちと共にエルサレムに留まり、敵対する人々により逮捕され裁判にかけられ、そして、重い十字架を担ぎながら、ゆっくりとした歩みで、ゴルゴダへ向かい、最後に十字架につけられ、もはや完全に身動きすることもできない状態で殺されます。レントは週ごとにだんだんと落ち込んでいくような徐々にスローダウンしていく印象を受けます。

◆レントは、日常生活の忙しさにかまけて、いつもはイエス様やその周辺に登場する人々の姿をゆっくり見つめることをしない私たちが、そのペースを落とす期節です。そして、十字架を担うイエス様が、のたり、のたりと、ゴルゴダに向かって歩みつづける姿にじっと目を注ぎ、十字架の周囲の人々の言動に目を注ぐ期節です。

◆それと同時に、私たちが、十字架のイエス様から、じっと見つめられていることに気づく期節でもあります。それがレントです。

◆それにしても何と現実のこの期節は忙しいことでしょうか。

石田政美

今週の一面 『愛と平和の神が』2/25  

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コリントの信徒への手紙二 13章 11節
『終わりに、兄弟たち、喜びなさい。完全な者になりなさい。励まし合いなさい。思いを一つにしなさい。平和を保ちなさい。そうすれば、愛と平和の神があなたがたと共にいてくださいます。 』


◆パウロがコリントの教会の信徒に向けた手紙の最後に書いた内容です。
コリントの教会は、パウロの熱心な伝道によって生まれた教会でした。そのコリント教会のクリスチャンは色々な問題を抱えていました。教会も問題を抱えていました。そんなコリント教会に向け、また、その一人一人に向けて励ましの手紙を綴っています。この手紙の前にも、パウロはコリント教会の問題点を指摘する、受け取るものには非常に厳しい手紙を書き送りました。沢山の涙を流しながらパウロは手紙を書きました。しかしそれはコリント教会の人たちを問い詰め、悲しませるためではなく、パウロの抱いている彼らへのあふれる愛を知らせ、教会の一人一人に、神の愛と平和が充ち満ちることを願ってのことです。愛のない批判、非難は人を滅びに至らせます。しかし、愛の込められた訓戒は人を生かします。

◆喜びの中には、今の状況を超えた神様のご計画への期待があります。
完全な者になるには、完全であられるイエスキリストの似姿に近づく姿勢があります。
互いに励まし合う中には、愛が満ちています。
思いを一つにする中には、互いの違いを超え、祈り合う姿があります。
平和を保つ中には、お互いへの思いやりが込められています。

◆愛と平和の神が私たちと共に歩んでくださる、そんなJOY教会であり続けたいと願います。 

濱田眞一

今週の風景 No.548  

管理人
受難週です。

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巻頭言に

レントは、日常生活の忙しさにかまけて、いつもはイエス様やその周辺に登場する人々の姿をゆっくり見つめることをしない私たちが、そのペースを落として、イエス様や十字架の周囲の人々の言動にじっくりと目を注ぐ期節。
また、私たちが十字架のイエス様からじっと見つめられていることに気づく期節。

と書いてありました。
映画のスローモーションを観ているようにじっくりと、ひとつひとつのシーンを立体的に感じながら過ごしたいと思います。

父が何度か言っていた、「チャップリンの映画を観なさい、チャップリンは喜劇王と言われたが、あの人の映画はただの喜劇ではない 思想がある。」私はこの言葉を時々思い出すだけだった。

先日ひょんな事からチャップリンの自伝を読んだ、そして映画を観ると決めた。チャップリンが監督、制作、主演した「独裁者」を借りた。ファシズムに立ち向かったこの映画は製作中から脅しの手紙が舞い込んだと云う。

この紙面ではこの映画のラストシーンでチャップリン自身の6分間のスピーチ(歴史上もっとも感動的と言われている)を抜粋して紹介したい。

 『私たちは皆、助け合いたいのだ。人間はそういうものなんだ。ユダヤ人もユダヤ人以外も黒人も白人も私たちは他人の不幸ではなく、おたがいの幸福と寄り添って生きたいのだ。ー中略ー 賢さよりも優しさや思いやりが必要なのだ。そういう感情なしには世の中は暴力で満ち、全てが失われてしまう。私の声が聞こえる人に云う。絶望してはいけない!(ルカの福音書17章に『神の国は人間の中にある』)と書かれている。一人の人間ではなく、一部の人間でもなく、全ての人間の中なのだ。君たちなんだ。世界を自由にするために、国境のバリアを失くすために、憎しみと耐えきれない苦しみと貪欲を失くすために一緒に闘おう』

映画を観終わり75年前のチャップリンのスピーチが私の心に響きました。こんな今の時代にいるからでしょうか、父からの宿題がやっと終わりました。

by ゆっこ

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